16通りのキャラクター分類

23年間の理学療法士生活で多くのアスリートと関わる中で「何を意識して走っているのか」「どのように走ったらパフォーマンスが上がるのか」など、その選手ごとに上手くいったポイントを検証していった結果、16通りの動きのキャラクターに分類されることが分かりました。

 あるマラソン選手がインタビューの中で「地面を強く押す走り方から重心を移動させる走り方に変えたらベストが出るようになった」と答えていました。
このように重心移動を意識すると上手くいく特性を持った選手がいます。
重心移動とは物体が空間内を移動することなので、これを空間タイプのキャラクターとします。
では、地面を押すことがいけないのかというとそうではありません。
逆に地面を意識した方が上手くいく選手がいます。
これが地面タイプです。
この他に、バランスを意識した方が上手くいく重力タイプ、リズムを意識した方が上手くいく時間タイプがあり、計4通りのタイプに分かれます。
そして、それぞれ前後、上下、左右、回転のどの方向の動きを意識したらよいかという要素があるため、全部で16通りのキャラクターに分類することができます。

自分に合ったキャラクターを知ることで大きく3つのメリットがあります。

①自分に必要なポイントや意識の仕方が分かる
キャラクターごとに持っている特性(SPEC)が違うので、走りのアクセントや動かす部位、動きの角度や方向などパフォーマンスが高まるためのポイントや意識が違ってきます。
自分の特性を知ることでフォームを考える時の手がかりになったり、調子が上がらない時の修正の手がかりになったりします。

②必要な情報を効率よく得ることができる
SNSでは走りに関する様々な情報があふれています。
情報を発信している皆さんも当然動作特性を持っているので、「こうすると上手くいく」というポイントが違ってきます。
特性を知ることで情報を取捨選択しやすくなるので、効率よく自分に合った専門家のアドバイスを受け取れるようになります。

③視野や考え方の幅が広がる
体の使い方は、自分がやりやすいものや効果を感じるものを”正しい”、やりにくいものや上手くいかないものを”間違っている”という感覚になりやすい傾向があります。
このキャラクター分類を通して「自分とは違う特性を持った人がいる」という視点を持つことで、SNSや指導の場面においてもより柔軟な広い視野での関わりができるようになります。

まずは自分のキャラクターを知るところから始めましょう!